冴えない社会人の恋人探しの旅

冴えないサラリーマンのリアルを綴る。雑記多め。名古屋→東京へ転職を機に帰還。彼女探しの旅なう

『雨の日には雨の中を 風の日には風の中を』

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もう先週の話になってしまったが、
春のセンバツに続き、
夏の甲子園大会中止が発表された。


戦後初の中止らしく、
高野連も苦渋の決断だったらしい。


テレビやSNSでは多くの高校球児や監督が
苦しい胸のうちを語っている。


勿論、高校球児だけではなくて、この夏
何百万人の中高生が集大成の場を失ってしまった。


彼らの気持ちを思うと胸が苦しくなる。



実は筆者も高校時代に苦い過去がある。


3年間ある運動部に所属し、
日々練習に励んできた。



勉強との両立が大変で何度も辞めようかと
チームメイトや顧問に相談したこともあったが、
その度に周りからの助けもあり、踏ん張った。


しかし忘れもしない高3の春。
高校総体まであと1ヶ月。


練習も追い込みに入った。


なんとなく体に無理をさせている自覚はあったが、
とにかく最後の大会に向けて必死だった。


それから数日後、練習で足を怪我した。



『靭帯損傷』


軽度なものだとは言われていたものの、
松葉杖がないと歩けない状態。


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医者からは大会は諦めてくれと言われた。


チームメイトや顧問に事情を話したとき、
みんながものすごく気を遣ってくれているのが
伝わってきた。

そしてチームに多大な迷惑をかけたことが
何より申し訳なかった。


結局、最後の大会に出ることなく
そのまま部活を引退した。


めちゃくちゃ悔しかったかと
言われれば、実はそうでもなくて。


絶望とか悔しさよりも
何とも言えない虚しい気持ちだけが残った。


なんのために今まで練習してきたんだろう。


自問自答する日々が続いたが、
答えは出てこなかった。


筆者の場合、自業自得の部分もあるけれども

試合の勝ち負け以前に、
最後のステージにすら立てない状況に陥ったとき
人は涙すら出てこないことを学んだ。


感情が空っぽになるのだ。


現に悔しさだけで言えば
大学受験で失敗した時の方が大きかったし、
人生最大の挫折が何かと聞かれたら
迷わず受験と答えるだろう。


もしあの時、怪我をせず総体に参加して、
試合に負けたことで引退したのならば、
その時は悔しいだろうし、悲しいだろう。
めちゃくちゃ落ち込んで泣いたとも思う。


でもきっと次への踏ん切りもつく。


でも、今の中高生はその最後のステージすら
用意させてもらえそうにない。


筆者よりも本気で練習に取り組んできた人や
将来がかかってきている人が大勢いるだろう。


人の命と天秤にかけられた上で、
彼らの夢が閉ざされてしまうのは無念だ。


でもね。


ただの綺麗事かもしれないが、
どうしても伝えたくて。


今回の1件で、
部活はそこで終わってしまうけれど
人生は終わるわけじゃない。


これから楽しいことや嬉しいこと、
反対に理不尽なことや逃げ出したくなることも
沢山経験することになる。


ずっと雨の日が続くわけでも
ずっと晴れの日が続くわけでもない。


まるで天候のように先の見えない
人生を僕らは歩んでいく。



筆者が好きな言葉がある。



『雨の日には雨の中を 風の日には風の中を』


  相田 みつを




実はこの言葉を知ったのは部活を引退した時期。


たぶんインターネットで「心に刺さる名言集」
的なものを検索していたんだと思う。


空が晴れる日をただじーっと待つのではなく、
雨の日には雨の中を、風の日には風の中を
強く生き抜いて欲しいという
前向きなメッセージが込められている。


今、世界中で雨が降っている。


しかも、かなり強い雨


そんな時だからこそ、
みんなで傘を広げて強く生き抜いてほしい。


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失ったものは大きいかもしれないが、
長い人生の中で取り戻すことはできるはず。


あともう1つ。
20数年間生きてきてやっと気づけたこと。


『努力してきたことは決して無駄にならない。』


直ぐではないかもしれないが、
努力が糧となる日が必ずくる。


大人になれば分かるはずだ。


勉強も部活も学校生活も。
それぞれ本当に大変な状況だと思う。


その中でも腐らずに、
今までやってきたことを信じて
前へ前へと進んで欲しい。


P.S.

高校野球や各スポーツも代替の大会が
都道府県で企画されているようですね。

このままコロナウイルスが収まって
試合が開催できることを強く願っています。