冴えない社会人の恋人探しの旅

冴えないサラリーマンのリアルを綴る。雑記多め。名古屋→東京へ転職を機に帰還。彼女探しの旅なう

『名古屋』と『東京』

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連休前の最終出社日。
筆者の勤める会社では毎年定期面談がある。


1年の中で唯一支店長や人事に対して希望を
伝えることができる大事な面談だ。


『今年こそ東京へ異動させてください。』


東京への異動願いを出し続けて3年が経った。


これまで東海エリアでトップの成績を残し、
数字に直接繋がらない仕事も異動のために
積極的に引き受けてきた。


筆者の切実な異動願いに対して
会社としてフィードバックが欲しかった。


しかし支店長や人事部からの回答は
いつも曖昧だった。


「なぜ今東京に行きたいのか?」
「なぜ名古屋ではだめなのか?」


この質問に対して毎年毎年、
論理を緻密に積み上げて説明をする。


しかしながら、未だに異動の辞令はない。


今年は覚悟を決めて面談に臨んだ。


もし今回異動が叶わないなら、
今後1年以内に退職するつもりだと伝えた。


支店長はかなり驚いていた。


筆者主導で進んでいる社内プロジェクトが
あるため、支店長にとっても筆者の退職は
かなりバツが悪い。


コイツに辞められては困るという、
ブランディングを固めておいたからだ。


しぶしぶ人事部長に推薦状を書くことを
確約してくれた。


勿論、東京への異動希望者は大勢いるので、
推薦状を書いてくれた所で異動は難しい。


ましてや、コロナウイルスが蔓延する東京へ
異動が認められるかどうか。


あとは発令を待つだけだ。


面談が終わり、帰宅しようとする筆者に
支店長がもう一度声をかけてきた。


有給をもっと使っていいから、
東京に遊びに行く機会を増やすのでは
だめなのか?


支店長的からすれば筆者の主張は
やはり腑に落ちなかったのだろう。


遊びにいくために東京に異動したいわけでは
ありませんよ。


ついつい語気を強めて返答してしまった。


多分、支店長のように名古屋の人間から見れば
東京は遊ぶ所が沢山あって楽しい場所だ。


しかし満員電車や物価の高さなどから
働く場所としては決して良く思っていない。


新幹線ですぐに東京や大阪に遊びに行ける
名古屋の方がよっぽど住みやすく働きやすいと
思っているのだろう。


名古屋人が地元志向が強い傾向にあるのは、
そういった地理的な背景が
少なからず影響しているのだろうか。


支店長の発言に関しても、もしかすると
筆者を気遣ってくれているのかもしれない。


ただ、筆者はもともと東京で仕事がしたくて、
東京の企業に入ったわけである。


40歳、50歳になって東京に異動するのでは
もはや遅すぎる。


社会人生活にも慣れ、働き盛りを迎える
今このタイミングで東京で仕事がしたいのだ。


既に20代の貴重な3年間を名古屋で
消費してしまった。


勿論、勉強させてもらったことも沢山あるし、
名古屋での仕事はとてもいい経験になった。


ただ東京で仕事をしたい。東京で生活したい。


そう強く願うことは
そんなに甘く安価な考えだろうか。


東京で働かなければいけない理由。
そんなの東京で働いてみれば、
いくらでも見つかる。


名古屋でこれ以上働きたくない理由。


それは数えきれないほど沢山あった。


ただ、その中でも1番大きな理由は
このまま名古屋で働き続けたところで、
将来のビジョンが全く見えないことだった。


東京じゃないとできない仕事は沢山あるのに、
名古屋じゃないとできない仕事は無かった。


住めば都という言葉がある。


名古屋は生活するにはいい街であったが、
筆者にとっての『都』にはなれなかった。


この連休中に沢山ドラマを観た。
東京ラブストーリー2020』『東京男子図鑑』
『M ~愛すべき人がいて』


全て東京が舞台のヒューマンドラマだった。


全てフィクションだと分かっていてるのだが
東京の風景や東京で働く人々を観て、
何故か強く心を惹かれてしまう。


そう言えば、当ブログのアイコンも
ずっと東京タワーのままである。


数ヶ月後、果たして東京タワーの真下を
歩いているのだろうか。


今まで通り栄のテレビ塔の真下を
歩いているのだろうか。


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